- 明るく振る舞うことができれば友達が増える。
- 大きな声で自信をもって話せれば気になる彼女が振り向いてくれる。
- すぐにカッとなる性格を抑えることができれば人間関係がうまくいく。
やるべきことはわかっているのに、そしてそうしようという意識も意欲もあるのに、人と接すると内気になり、憧れの彼女の前では声が小さくなり、後から振り返れば些細なことに怒ってしまうということはありませんか?
そしてまた自分を変えることができなかったと自己嫌悪に陥ることはありませんか?こんなに努力しているのに人生不公平だと嘆きたくなることはありませんか?
しかしこれはあなたの努力不足でもあなたが悪いわけでもないのです。
あなたのセルフイメージが、いつものあなたらしくなるように自動的にあなたを行動させてしまうのです。
セルフイメージの力は強力です。セルフイメージは理性では抑えこむことができません。
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セルフイメージとは何でしょうか?
自己イメージは、「私はこんな人間だ」ということについての自分自身の認識であり、自分に対する思い込みで成り立っている。
引用: 潜在意識が答えを知っている!
私たちは意識しようとしまいと自分に対するイメージを持っています。
それは決して漠然としたものではなく、ありとあらゆることについて、自分自身に対しての見解を持っています。
理性で自己分析してみても、自分のことはあまりわからないような気がします。
せいぜい、私は人と接するのが苦手で友達が少ない、平凡な能力で給料が少ないのも仕方がない、運動はあまり得意ではないけれどわりと健康だ、などくらいでしょうか。
しかし潜在意識のレベルでは詳細に自分のイメージを保有しています。例えば、年上の人とは落ち着いて話せるけれど、年下だと自分らしく振る舞えない、メガネを掛けた人が苦手だ、などです。
このようなセルフイメージを持っていると、年下の人と接するとドギマギするように血流が早くなり、メガネを掛けた人を見ると顔に不快感が現れます。
ドキマギして年下の人とうまく話せないと、それは失敗体験として脳にフィードバックされ、年下の人は苦手というセルフイメージはより強化されていきます。
自己イメージによって常にあなたの行動や感情、態度、さらには技能さえもが支配される。(中略)努力しようが意思の力を使おうが、どうしても自己のイメージと違った振る舞い方ができなくなる。(中略)解決するには、自己イメージの操作しかないのである。
引用: 潜在意識が答えを知っている!
私たちはセルフイメージを変えない限り、行動を変えることができないのです。
セルフイメージはどうやって形成されるのか?
自分に対する思い込みの多くは、とくに幼児期の自分に対する周囲の反応といった過去の経験から無意識に形成されていく。さらに成功と失敗、屈辱や勝利などを通じて、「自己」あるいは「自己のイメージ」が心のなかに形成される。
引用: 潜在意識が答えを知っている!
ポジティブなセルフイメージであれば、それは私たちを成功にと導き、豊かな人生を約束する強力な武器となりますが、残念ながら多くの人のセルフイメージはネガティブになりがちです。
セルフイメージは幼い頃の親からの、先生からの、あるいは友達からの言葉、態度などから形成されていきます。不幸なことに、もちろん子供のことを思っての行動なのですが、親は「◯◯してはいけない」、「◯◯はだめ」などと否定的な言葉を使って子供を教育します。
また、肯定的な言葉よりも否定的な言葉のほうが印象に残りやすく、多くの人はネガティブなセルフイメージが形成されやすくなってしまいます。
しかしネガティブな自分のセルフイメージを嘆いても仕方ありません。セルフイメージは変化させることができます。
これまでセルフイメージの力で自動的に失敗に導かれていたとすれば、同じセルフイメージの力を使って自動的に成功へと導くこともできるはずです。
セルフイメージを変える方法
セルフイメージを変化させる方法はいくつかありますが、代表的な方法をご紹介します。
1.アファメーションでセルフイメージを上書きする
アファメーションとは、自己のなりたい姿を言葉にすることによって、潜在意識に働きかける一種の自己催眠法です。
ポジティブな言葉を声に出して繰り返していくと、だんだんとネガティブなイメージはその言葉で上書きされていきます。
社交性で悩んでいる方であれば、「私は明るく友達の多い人間です。」のような言葉を朝、昼、夜、繰り返していきます。
最初は何の変化も感じられないように思いますが、水滴が長い時間をかけて石に穴を開けるように言葉は確実にあなたの中に染みこんでいきます。
アファメーションの詳しいやり方はこちらの記事でご紹介しています。
アファメーションの効果を約束する3つのステップ
2.意識して小さな成功体験を積み重ねる
セルフイメージは実際に体験した出来事で強化したり変化したりします。正確に言うと、出来事に対してどう感じたかのフィードバックで変化します。
先ほどの例であれば、年下の人が苦手というセルフイメージのせいで、心臓がドキドキし、実際うまく話せなかった体験をすると、年下の人が苦手というセルフイメージは強化されます。
しかし心臓がドキドキしながらも、うまく話せるという体験を何度かするとセルフイメージはだんだん変化し、そのうち年下の人と話してもドキドキしなくなります。
それではどのように成功体験を重ねればよいでしょうか?ポイントはセルフイメージは出来事にではなくて、出来事に対する自分の感情に反応するということです。
実際、うまく話せなくてもいいのです。うまく話せなかった体験の中でどこか一つでもよかったことを見つけ、それを大げさに喜ぶのです。自分の感情をコントロールするのです。
- うまく話せなかったけど、面白い情報が聞けてよかったな。
- 今日は相手の目を見て話せたな。前よりもうまくいった。
- そういえば笑ってくれていたな。それだけでもよかった。
こんなふうに出来事に対して自分の解釈を変化させると、ポジティブなフィードバックがなされます。
3.信念体系をチェックする
セルフイメージの上位概念として、自分の信念体系というものがあります。年下の人が苦手という人の場合、もしかして「年下の人は横柄だから嫌い」という思い込みがあるかもしれません。
過去に年下の人に横柄な態度を取られたことで不愉快な思いをして、それが年下の人が苦手というセルフイメージにつながった可能性があります。
「年下の人は横柄」というのは間違った信念体系です。年下の人が全員横柄だということはありません。
信念体系は理性によって修正することができます。自分の中で「年下の人は横柄」という信念体系があり、それは間違っていると認めることができれば、氷が溶けるようにその瞬間から年下の人が苦手というセルフイメージも崩れていきます。
適切で、堂々と誇れる自己イメージをもっていれば、自分に自信が生まれてくる。安心して本来の自分でいられ、自分を表現できる。そして自分を最大限に発揮できるのだ。
引用: 潜在意識が答えを知っている!