タスク管理ツールとしてToDoリストを使っている人とは多いと思います。私も日々使用しています。
ToDoリストはタスクを効率的にこなしていくには効果的なツールですが、一方でこのToDoリストが私たちの目標達成の邪魔をしてしまうこともあります。
今日は幸せをつかむ「4つの地図」の歩き方から学んだことをシェアさせていただきます。
日々のタスク管理はある程度うまくやれているけれど、自分の目標の達成につながっていないという悩みをお持ちの方にお役に立つ記事です。
参考図書:幸せをつかむ「4つの地図」の歩き方
ToDoリストの罪
今日の記事の趣旨を進めるために、あえてToDoリストの罪、デメリットのお話からさせていただきます。
ToDoリストのデメリットは「大したことを達成していなくても」リストを完了させてチェックを入れると脳内からドーパミンが放出され達成感や幸福感が生まれるということです。
試しにやってみるとわかります。「歯磨きをする」「朝食を食べる」「10回ジャンプする」など、ほぼ確実にするだろうことや絶対できることをリスト化して実行してみて下さい。
実行してタスクリストの完了ボックスをチェックするごとに達成感や幸福感が増していくのを感じられるはずです。
この達成感がなぜデメリットなのか?それは先に強調したように「大したことを達成していなくても」感じられてしまうからです。
そのため、タスクリストにチェックを入れるという行為で自己が満たされ、目標の達成に近づいていないことに気がつかなくなってしまう恐れがあるのです。
厳しい言い方ですが、まやかしの達成感で満足している状態です。
「10回ジャンプする」というタスクを作って実行して達成感が生まれても、あなたの目標がどんなものにせよ、それが目標につながらないのは明らかです。
本質的で重要な3つの行動にコミットする
ToDoリストが問題になるのは、「(やっても目標につながらない)やらなくちゃいけないリスト」で埋め尽くされてしまうことです。
目の前の仕事、雑務でToDoリストをいっぱいにしている人も多いのではないでしょうか。
4つの地図ではこのようなToDoリストの使い方を戒め、あなたの目標につながる本質的で重要な3つの行動(タスク)を選んでコミットすることが重要だとしています。
それは結局は3つのタスクリストを作ることに他ならないのですが、リストを3つに絞り込むことが重要であると強調しています。絞ることで重要なタスクに大きなエネルギーを注げるようになるからです。
そしてもう1つ大事なのが行動にコミットすることです。3つについては必ず実行することです。明日に先延ばしはしません。
毎日の本質的で重要な3つのタスクの積み重ねがあなたの目標につながります。
ここで大事になるのはタスクを決めるもとになる目標(やりたいこと)ですが、その設定の仕方も幸せをつかむ「4つの地図」の歩き方には書かれていますので、興味のある方はご一読いただければと思います。
ToDoリストは使わないほうがよいのか?
4つの地図ではToDoリストは捨ててしまえとしていますが、私個人としてはうまく活用すればメリットにもなると考えています。
それはToDoリストを「やる気スイッチ」として活用することです。やる気が出ないときはあえて簡単なことをいくつかリストに入れておくのです。
「重要な3つのタスク」は荷が重いものが多いでしょう。時にはどうしてもやる気が起こらないということもあるかもしれません。
このようなとき、簡単なタスクから終わらせていけば徐々にドーパミンの放出量が増えやる気が高まってきますので、荷が重い重要なタスクにも着手しやすくなってきます。
4つの地図から学んだまとめ
- ToDoリストはやる気スイッチに利用するのなら効果的です。ただし、達成感から「なんとなく成長している」という気分だけに留まっているといつまでもゴールに到達しません。
- ToDoリストをチェックすることによる達成感は脳の幻想です。脳の幻想だということを理解して、それを活用しつつ、本来のゴールを忘れないようにすることが大切です。
- やりたいことの見つけ方とそれを実現するための行動計画への落とし込みは4つの地図が役に立ちます。現状特に不足感はないけど何だか物足りないという人にとってのエンジンになってくれるでしょう。