自分が話す言葉を変えると人生が一変するという話は本当だろうか、という疑問にお答えします。
今日ご紹介する本は、落ちこぼれだった営業ウーマンが自分が使う言葉を変えることによって一躍トップセールスに躍り出た話です。著者はたまたま書店で出会った本に影響され、自分の使う言葉を変えていったそうです。
本の中から言葉を引用して、感想をシェアさせていただきます。
言葉を変えると運が変わる
普段使う言葉が思考と反応のパターンをつくり、それがその人の器となり人格、風格、品格につながって運をつくります。
前向きな言葉、他人を褒める言葉を使っていれば他人によい印象を与え、コミュニケーションが良好になり人生が豊かになることは想像に難くありません。
嬉しい事に、言葉の力はそれに留まらず、人格を変え、運までも変えてしまうとのことです。
私たち人間は、出来事に対して自動的に反応するようにできています。梅干しを見れば唾が出るような生理的反応だけでなく、車が近寄ってくれば避けようとするような後天的に身につけた反応もあります。
これらの自動反応は身体を円滑に動かすための、あるいは危険から身体を守ろうとする潜在意識のプログラムです。
プログラムされていたほうが便利です。車が近寄ってきて危険だから避けなくてはいけない、などといちいち意識していては脳が疲労してしまいます。
繰り返しなされることは、自動的に反応できるよう出来事と行動がセットになってパターン化していくのです。
そしてこの自動反応プログラムの内容を書き換える鍵となるのが「あなたが発する言葉」です。よき言葉を使えばよい反応をするプログラムになり、悪い言葉を使えば悪い反応するプログラムへと変化していきます。
よい言葉を使い続け、自動的によい反応をするようになれば、周囲へ与える影響は自然とよいものになり、よき人間関係、環境を引き寄せます。これが言葉によって運が変わる仕組みです。
足を踏まれてムッとする人・笑う人の違い
出来事と行動が強固に結びついて自動反応するパターン化はあらゆることに及びます。満員電車の中で足を踏まれてムカッとする、上司から叱られて悲しい気持ちになる。これらも実は自動反応です。
電車の中で足を踏まれてムカッとする人には、足を踏まれればムカッとするのは当然であり、それ以外の選択肢が考えられません。長年繰り返してきたパターン化によるプログラムだからです。
足を踏まれても何とも思わない人、笑ってやり過ごす人がいるなど想像もできないでしょう。
言葉には感情が必ず付帯します。ですから、心がまえをいきなり変えることは難しくても、言葉を変えることで、自分の「マインド」を望む状態へ持っていくことは可能なことなのです。
この自動反応プログラムを変化させるのが言葉です。言葉を発することによりプログラムが修正されていきます。
ただしコンピュータのプログラム言語と違うのは、インプットする言葉を変えてもすぐにはプログラムは書き変わらないという特徴があることです。
時間をかけて言葉を繰り返すことにより、潜在意識のプログラムは修正されていきます。
不便なようですが、これには意味があります。もし、言葉を変化させることによりすぐにプログラムが変わってしまうと、外的反応がコロコロ変わることになります。
人としての恒常性を保つことが難しくなってしまいます。本気で自分を変えたい場合、繰り返し言葉をインプットして徐々にプログラムを変えていきましょう。
最後に私が印象に残った言葉をご紹介させていただきます。
一瞬、一秒の言葉の選択の積み重ねが、大きな成果の違いをもたらす
言葉は品格や人格を表し、一流の方や成功者はその人にふさわしい言葉を使う
この思考と反応のパターンは、「考え方」ともいいかえることができるのですが、この考え方こそが結果を作り上げていくのです。