大手銀行の預金金利は現在0.01%程度です。1年間100万円を預けても利息はたったの100円です。仮に金利が10倍になっても利息はせいぜい年間で1000円です。
正直、残念な気持ちになりませんか?100円、1000円では雀の涙です。これではバビロンの大富豪の教えにある「貯えた金を働かせる」にはほど遠い結果です。
銀行の金利比較するのはやめよう
銀行の金利はほとんど横並びで、メガバンクだと普通預金で0.01%程度です。※2020年9月末現在
少しでも金利の高い銀行を血まなこになって探している方がいますが、できればそれはやめたほうがよいと思います。
現在もっとも金利が高い銀行はあおぞら銀行BANK支店で、それでもせいぜい0.2%です。※2020年9月末現在
100万円預けて金利は2,000円、税引き後で約1,600円です。ないよりはマシですが、それでも1,600円では豪華なランチが一回できるかどうかです。
バブル期の高金利時代であれば金利比較にも意味がありましたが、現在のような低金利時代では金利比較をしても大差がないです。比較に費やす時間コストのほうが高くなってしまいます。
銀行株なら配当利回り5%以上
それでも、資産を有効活用して1円でもお金を増やしたいと思うのが人情でしょう。
そこでお勧めしたいのが銀行株投資です。
現在銀行株は非常に割安になっていて、例えば三菱UFJ銀行の配当利回りは5.6%、三井住友銀行は6.1%、みずほ銀行は5.3%となっています(2020年9月28日終値ベース)。
100万円を三井住友銀行に投資すれば、配当金が61,000円、税引き後でも約48,800円の配当金がもらえます。
投資と聞いて自分には関係ないと思った人もいるでしょう。日本人は民族的な性質なのか、投資よりも元本が保証されている預金を好む人の割安が多いことがデータで分かっています。
でも利息1,600円と配当金48,800円の差はあまりに大きいと思いませんか?少しリスクを負ってみてもよいという気になるのではないでしょうか?
なぜ銀行株なのか?
株式投資するなら銀行でなくても、投資先は山ほどあります。銀行株よりも値上がり期待が持てる株はたくさんあります。
それでも銀行預金を好む堅実な方には銀行株をお勧めしたいと思います。
それは銀行株は株価が安定的でかつ今後も高配当が見込めると考えられるからです。
もう少し詳しく説明します。
銀行業は太古からある
銀行の歴史は長いです。銀行のルーツとなるものは紀元前3000年もの前に生まれたそうです。
これだけ長い期間、変わらず存在する業種は銀行以外にないのではないでしょうか。経済活動に欠かせない業種であり、今後も変わらず存在し続けるでしょう。
安定しているので安心して投資ができます。
配当金が還元されやすい
AmazonやGoogleに代表されるようなITビジネスは莫大な利益を上げているイメージがあるかもしれません。しかし急成長しているビジネスは変化に対応するために継続的に投資が必要です。
AmazonやGoogleも今でこそ莫大な利益を上げていますが、スタートアップからしばらくは赤字でした。
IT業界のような急成長している業界は競争も厳しく、倒産も多い業界です。
それに対して銀行業はこなれたビジネスです。新規参入企業は少なく、また変化が少ない業界なので追加投資があまり要りません。そのため、利益が株主に還元されやすいのです。
いざというときに国が救ってくれる可能性が高い
銀行にも倒産リスクはあります。それでも他の業種と比べると株が無価値になってしまうリスクは少ないでしょう。
銀行が倒産すると、経済全体に及ぼす影響があまりに大きく、いざというときには国が介入することが考えられるからです。
いわゆる大きすぎて潰せないというものです。記憶に新しいところだとJALがそうです。国の重要インフラである航空会社を簡単につぶすわけにはいきません。