仕事をバリバリこなすビジネスマン、類まれな身体能力で観るものを魅了するスポーツ選手、心を揺さぶる音色を奏で出す音楽家。
自分も並外れた能力を発揮したいと憧れはすれど、一方で自分にはそのような能力はないと諦めてしまっていませんか?
しかし誰にでもその能力はあるのです。
今日ご紹介するのは、「潜在能力を最高レベルに引き出す変性意識入門・催眠編」という本です。
誰にでも超人的な才能や能力が元々備わっている
誰でも他の人には負けないような独特の能力を持って生まれてくると言われます。
しかもその能力は、頑張って努力して獲得するものではなく、既にあなたの中に種として存在しているとも言われます。
しかしながら多くの人がその能力を発揮することなく平凡な人生を過ごします。その能力が開花されることなく一生を終わってしまうとすれば、とてももったいないことですよね。
個性溢れる独特の能力だけでなく、人の中には普段隠されている能力がたくさんあるようです。
例えばよく言われるように火事場のクソ力。火事で自分の子供が重い家具に挟まれて逃げられないという状況で、その母親が重い家具を軽々と持ち上げて助けだしたという話を聞いたことがありませんか?家具どころか、車を持ち上げたという事例もあります。
これは母親が子供を助けたい一心で、「できない」という意識化での制約を取っ払って潜在的な能力を発揮した事例です。
ここで大事なポイントは、車を持ち上げる能力は何かによって(例えば神などによって)一時的に授けられたのではなく、元々その母親に備わっていたものであるということです。
火事場のクソ力は物理的な力の事例ですが、他にも誰にでも潜在的には素晴らしい数学的才能、音楽的才能、運動能力などが存在しています。
潜在的な能力が隠されたままになってしまう2つの理由とは?
しかし、なぜこれらの能力は普段から発揮することが出来ないのでしょうか?その理由の一つとして、身体の身を守るためと言われます。
先の事例のように、ごく普通の女性が普段から車を投げ飛ばすような力を発揮することをすると、身体に負担がかかり過ぎ壊れてしまうからです。
そのため、普段は能力にリミットがかかっているというわけです。
頭脳的な制限も同様です。普段から脳が外部情報をめいいっぱい取得しようとすれば、脳はパンクしてしまいます。
その他の理由として、生まれた環境や経験によって自分自身がそのような能力はないと信じてしまうことも制限になります。
自分の身長の何倍もの高さをジャンプできる蚤(ノミ)も、長い間蓋をされてジャンプを制限されると、いつしか蓋を外してもその高さまでしか飛べなくなると言われます。
私たちも親から周囲から「そんなことはできるはずはない」「あなたにはできない」と言われた言葉をそのまま受け入れてしまい、それが自分自身に対する制限になっていることがあります。
変性意識に入り自己暗示をかけるとリミッターが外れる
それでは制限がかけられている、あるいは制限をかけてしまったリミッターをどのようにすれば外せるのでしょうか?リミッターを外して類まれな能力を発揮するにはどうすればよいのでしょうか?
「暗示とは世界の記述」という言葉は、私がこの本から得た最も大きな財産の一つです。
作者の苫米地氏は、我々が現実だと思っている世界も情報空間であり、暗示によって世界を記述できるとしています。
別の言葉で言えば、暗示によって自分のビリーフ(信念)を変えてしまうことです。「できない」という制限を「できる」という信念に上書きしてしまうことです。
ただし、暗示を有効にするためには変性意識に入ることが必要です。
変性意識状態の定義は(中略)人間の意識が物理空間ではないところに臨場感を持った瞬間から始まるのです。
引用:潜在能力を最高レベルに引き出す変性意識入門・催眠編
言葉は難しいですが、映画に没頭していて映画の世界がリアルであるように感じている瞬間は変性意識であると言えます。現実ではないのに、ドキドキしたり手に汗をかいたりと身体が反応している状態です。
それでは次に暗示を有効にするために必要な変性意識の入り方をご紹介します。
変性意識の入り方
やり方は息をはく時に身体の力を抜いていくだけ。最初は手、次は足と順々に抜いていく。呼吸は5秒で吸って10秒で吐くようにして1分間で4回呼吸する。(中略)呼吸をできる限り長くしながら身体の力を抜いていくと、簡単に変性意識状態に入ることができますよ。
引用:潜在能力を最高レベルに引き出す変性意識入門・催眠編
実際、呼吸をゆっくりすることを意識するだけで身体はとてもリラックスします。この時になりたい自分をイメージしたり言葉にすると自己暗示が効果的になります。
本の作者や本で紹介されている催眠術師は、自己催眠を有効に使うと人生が豊かで幸せになると口を揃えて言っています。ぜひ有効活用したいものですね。