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ふるさと納税は本当に得なの?投資目線で考えてみる

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お得なことが大好きなダイゴ@カムアウトです。

ふるさと納税はやらなきゃ損だよという周りの声に押され、一度試してみたことがあるのですが、還付を受けた時、あれれー?考えていたのとイメージが違う!と思いました。

ふるさと納税が損とは言い切れないのですが、投資効率という点で考えると疑問符が残り、その後私はふるさと納税をしていません。

確定申告してみたら還付金の少なさに愕然

このブログはふるさと納税を語るブログではないので、すごーくおおざっぱに言うと、ふるさと納税は次のような仕組みです。

自分が納税している税金の範囲内で「ふるさと納税した額 - 2000円」が戻ってくる仕組み

10万円ふるさと納税すれば、お肉やお米やらパソコンやらのお礼を受け取りながら、9万8千円が戻ってくるということです。

どんなお礼をいただいても自己負担はたったの2,000円です。

これを聞いたらやらない理由はないですよね。

で、一昨年実際にふるさと納税してみました。10万円分くらい。

2月になってウキウキしながらe-taxで確定申告しました。98,000円が戻ってくるわけですからウキウキにもなります。

そうしたら画面上で計算される還付金の額がすごく少ないのです。予想の1/3くらいです。

何か間違っている??と思い、何度かチェックしたのですが、表示される還付金の額は変わらず。汗・汗・汗

どうしてだろうと思ってググって調べてみると、還付は所得税と住民税と別々に行われるということがわかりました。ガーン。

所得税と住民税トータルで98,000円分が還付されることに間違いはないのですが、確定申告で戻ってくるお金で何を買おうか考えていた私としてはかなりショックでした。

ふるさと納税は損だと感じる理由をシミュレーションで考察してみる

所得税率10%の人が10万円のふるさと納税をした時の所得税、住民税の戻り額を計算してみます。

所得税還付金の計算はシンプルで、「(ふるさと納税額 - 2,000円)×所得税率」で計算できます。

所得税還付金: (100,000 – 2,000) × 10% = 9,800円

この9,800円はふるさと納税した翌年の3~4月(確定申告して)に還付されます。

住民税の減税は正しいプロセスで計算するとややこしいので所得税の還付金との差額で計算します。ぶっちゃけこの計算方法はわかりやすくてお勧めです。

住民税減税額: 100,000 – 2,000 – 9,800 = 88,200円

ふるさと納税した額から戻らない額の2,000円を引いて、さらに所得税還付金を差し引けば住民税減税額が計算できます。

冒頭に述べた「ふるさと納税 - 2000円」が戻ってくる仕組みです。

問題はこの住民税です。住民税は所得税の還付と違って現金が戻ってくるわけではなく、毎月の住民税の控除という形で戻ってきます。

しかも住民税の控除はふるさと納税した翌年の6月から1年間かけて少しずつされます。

2018年9月にふるさと納税10万円をしたとすると、次のような感じです。

日付 入出金 未回収残 注記
2018年9月 -100,000 -100,000
2019年3月 9,800 -90,200 所得税還付
2019年6月 7,350 -82,850 住民税減税開始
2019年7月 7,350 -75,500
2019年8月 7,350 -68,150
2019年9月 7,350 -60,800
2019年10月 7,350 -53,450
2019年11月 7,350 -46,100
2019年12月 7,350 -38,750
2020年1月 7,350 -31,400
2020年3月 7,350 -24,050
2020年3月 7,350 -16,700
2020年4月 7,350 -9,350
2020年5月 7,350 -2,000

10万円を投資して、数万円のお礼をいただいて、1年半かけてゆっくりと98,000円を回収していくイメージです。

せっかちな僕にはこれが耐えられないのだと感じました。確定申告まで手間をかけて、と考えると割に合いません。

ふるさと納税で元から自分の欲しかったものがお礼としてもらえるのならお得かもしれません。

しかし「ふるさと納税だからお得」という視点で不要な納税までしてしまうと、投資効率がよくありません。

そのお金で住宅ローンの繰り上げ返済をしたり、確定拠出年金で節税するほうがよほどお得です。