インターネットでの情報収集のメリットは、自分が必要な情報を取得できることです。能動的な情報収集です。
一方、新聞はメディアが選定した情報です。人が選んだいわば受動的な情報収集です。
一見、インターネットを使った能動的な情報収集のほうが知見が広くなりそうに思いますが、事実は逆です。
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インターネットでの情報収集の問題点
情報が玉石混合
インターネットは専門家も素人も同じ土俵で情報発信ができる場です。素人でも専門家顔負けという人もいますが、それは稀です。
インターネットは情報の信頼性や情報密度の濃淡という点で玉石混合です。
適切な情報にたどり着くまでに思わぬ時間がかかることがあります。また時間をかけたのに十分な情報が得られないということもあります。
情報が整理されていない
調べごとをするためにGoogleなどのサーチエンジンにキーワードを入れて検索してみたものの、満足いく情報が得られず、様々な記事を徘徊して疲弊するという経験は誰にでもあるかと思います。
インターネットは一般的に情報が整理されていません。網羅がありません。そのために関連する情報を取得するためにページからページへとさまようことになるのです。
視野が狭くなる
このことが最も大きな問題点です。
インターネット上にはあらゆる情報があります。こんな情報あるわけないと思って調べてみても、たいていの場合あります。
そのためインターネットをうまく使えば色々なことを知れるはずなのですが、インターネットを長年使ってきての実感としては、事実は逆のように思います。
インターネットで情報収集していると世の中のトレンドに疎くなるというのが実感です。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
それはインターネット情報検索の能動性と関係があります。
インターネットでは検索しだいでどんな情報にもアクセスできますが、逆に言えばアクセスできる情報は検索の仕方次第です。
インターネットで検索するのは自分に興味のある分野です。たいていの人は自分の興味のある分野しか検索しないため、世の中の多くの人が注目することと乖離が起こってくるのです。
そのうち自分がアクセスして見ているニュースが世界の全てだと勘違いしやすくなります。厄介なのは本人はそれに気が付かないことです。
世の中のトレンドを把握するのにSNSで補完する手もありますが、SNSも基本的に自分の好きな人とつながっているので情報が偏ります。
新聞のメリット
新聞を読むようになって気が付いたメリットです。
単純に面白い
新聞は面白いです。インターネットでは目に触れない分野の情報が満載なので、単純に面白いです。
子供の頃は家に新聞があるのが当たり前でしたので、新聞が特別面白いものだ思ったことはありません。
しかしインターネットが普及し、しばらく新聞に触れなくなった今、改めて新聞を読むととても面白く感じます。
月間にすると6000円程度でなかなかのお値段ですが、1日当たり200円くらい。これならコーヒー1杯我慢しようかなと思えてきます(コーヒー飲みながら新聞を読むのが至福なのでコーヒーはやめられませんが)。
情報が頭に入るスピードが速い
新聞だとパパっと開いて気になるところから読むことができます。そして紙面が大きいのでいっぺんに情報が入ってきます。情報収集のスピードが速くなります。
情報共有が習慣になる
新聞はありがたいことに毎日家に届きます。ある意味強制的に目の前に情報が置かれる状態です。情報収集が習慣になります。
家族で情報共有ができる
新聞という手に取れる媒体があると同じ情報を家族で共有することができます。「〇〇の話はどう思う?」というような話題を家族とできるわけです。インターネットの場合、個人で見る情報が異なるためこのようなことがしにくいです。
ブログ副業のネタが見つかる
インターネットと新聞で決定的に違うのが広告です。インターネットで表示される広告と新聞では広告の内容が全く違います。
インターネットで表示される広告はパーソナライズされているため、自分の興味のある分野しか表示されません。
一方、新聞広告はマスをターゲットとしています。世の中のニーズという意味では新聞のほうが近いでしょう(もっとも新聞の読者層が高年齢化しているため広告も高齢者をターゲットが多いという点は頭に入れておく必要があります)。
インターネットしか情報収集しない人は「インターネットで表示される広告=世の中で流行っているもの」と勘違いしてしまいがちです。
ブログで副業している人こそインターネットから離れ新聞を読むとよいネタがみつかるでしょう。
物知りになれる
新聞を読み始めてから知人に物知りだねと言われるようになりました。
最近はインターネットで情報収集する人がほとんどです。でもインターネットだと浅い内容しか把握できません。
新聞を読んだ内容を元に話をするとたいした内容でなくても物知りに思われるのです。
新聞をより活用する方法
注意したいたいのは新聞においても書き手の主観が混ざっているということです。主観が悪いことではないのですが、あくまで意見の一つとして読み進めることが大事です。
自分であればどう考えるのかという視点を持っておくとよいでしょう。自分が新聞記者だったらどのようにこの案件をどのような内容の記事にするのかと想像すると面白いでしょう。
気になったことはメモをする
新聞をより活用する方法として、気になったことをノートにメモをし、その内容を深掘りしていくとよいでしょう。
例えば最近「アイヌ新法が国会に提出される予定である」という記事がありました。そこからアイヌ民族はどこに住んでいるのか、など調べてノートを充実させていくと面白いです。
メモのとり方はこの本が参考になります。
いきなり月額定期購読するのはハードルが高いかもしれません。まずは駅の売店やコンビニなどで新聞の面白さを体感してみることをお勧めします!