最近考えることがあります。引き寄せの法則で自分の願っていることが実現しても、それだけでは幸せにはなれないのではないかということです。
「いやいや、自分の願いが実現したら幸せでしょ」という声が聞こえてきそうです。私自身も少し前までは「どうすれば自分の願いを引き寄せられるか」ということをいつも考えていました。
しかし、その考えだけでは幸せになることは難しいのではないかと思うようになりました。
なぜ、引き寄せが実現しても幸せになれないのか?
願いを紙に書いたり、ポジティブ思考でいたり、アファメーションをしたりすることで、自分が願っていること、例えば素敵な恋人ができる、思わぬ大金を手にする、希望の会社に就職するということが実現したとします。
それはそれで間違いなく嬉しいことです。引き寄せの法則をうまく活用できるようになれば、人生が実りあるものになることは確かでしょう。
だから引き寄せの法則がうまく働くよう、自分の思考や態度を整えていくことは大事なことだと思います。
一方で、もし自分が願っている状況やモノを手に入れたと想像した場合、幸せになれるかと自問すると、そうではないということに気がつきました。
仮に念願の車を手に入れても、嬉しいと思う気持ちはそれほど長く続かないでしょう。
それはなぜか?状況やモノを手に入れても、自分自身の中身が変化するわけではないからです。
私自身にとっての幸せは何かと考えたとき、それは精神的に強くなることだったり、自分らしさを表現できるようになることだったりします。
つまり、私にとっての幸せというのは、自分自身がよりよい方向に成長していくことだと気がつきました。
どんなに金持ちであったとしても、自分の内面が貧しければ、それは幸せではないということです。
すべての状況を受け入れることが幸せにつながる
自分の内面の成長こそが幸せの源泉だということに気がつく前は、幸せになるためには幸せに感じられる状況にならないとだめだと思い込んでいました。
だからこそ「引き寄せの法則」で希望する状況やモノを引き寄せようと試行錯誤していました。現状をよりよいものに変えようと努力していました。
でも、この考え方は疲れるんですよね。疲れるのは、今の状況ではだめだ、不足しているということが前提にあるからです。
しかし自分の成長が幸せの鍵だと気がついたとき、そんな努力は不要だと気がつきました。今ある状況が自分を成長させてくれるのです。
そう考えると、毎日の日常がワクワクしてきます。困難な状況を含めて、今日はどんなことがあるのだろうというワクワクです。どんな状況が自分を成長させる機会を作ってくれるのだろうという期待の気持ちです。
こんな気持ちになり、とても楽になりました。このきっかけを作ってくれた本が下記の「ツール」という本です。
この本を読んで衝撃を受けたときの自分のメモを、ここに書きます。
困難を望む、楽しむ。どんな困難も人を成長させる。内面の成長こそ人生に価値のあること。困難を望めばどんな状況も楽しめる。困難があれば成長の機会だし、快適であればそれを楽しむ。すべてがOK。これから何が起きるのか楽しみになる。今を生きれる。これまでだったらこんな状況は避けたいとか、自分の思い通りにいかないことにイライラしていた。この考えなら、すべてを受け入れられる。