エイブラハムって存在するの?という議論は置いておきます。エイブラハムが仮に存在していなかったとしても内容が素晴らしいからです。
「幸せに生きる」、「イキイキと生きる」、「自分らしく生きる」ことを目標とするなら、ぜひとも手元に置いておきたい一冊です。
今回は、自分のメモを兼ねて、「引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」から学んだことを要約したいと思います。今のところ、引き寄せの法則3ステップにまとめる予定ですが、まだ未完のため、最終的にどのようにまとまるかは見えていません。
Contents
STEP0 自分の望みを明確化する
「自分の人生が望み通りにならない」、「自分の欲しいものが手に入らない」ことの根本原因は、自分がどんな人生を望んでいるのか、自分がどんなものを手に入れたいのかがわかっていないことです。
何が欲しいのかわかっていないのに、欲しいものが手に入らないというのはおかしな論理のようですが、多くの人がこのような悩みを抱えています。
自分が何が欲しいのかがわからないのです。
「自分はそんなことはない。欲しいものは明確にわかっている。」と主張するかも知れません。それでも、今日の夕飯に何を食べたい?と聞かれると「何でもよい」と答えたりします。自分で選択せず、状況に任せることがあります。
もちろん、夕食であればそれでもよいかも知れません。しかし、多くの人がもっと大事なこと、人生の目標などにおいても自分で選択することなく、状況に身を任せているのではないでしょうか?
人生を幸せに感じる最初のキーは、「自分の望みを明確化する」ことです。
一見、簡単なことのようですが、大人になるにつれ、親や友人、職場の人など様々な価値観の影響を受け、自分の本当の望みというのがわからなくなってきます。
エイブラハムは、この問題を解決するために2つのことを提案しています。
「自分の望みを知りたい」と望む
一つ目が、「自分の望みを知りたい」ということを望むことです。これを意識することにより、自分の望みをインスピレーションという形で受け取ることができるということです。
「自分の望みを知る」という目標を意識することにより、潜在意識はその答えを探そうとするわけです。
毎日の生活の中で自分の欲しいものを探す
この方法はとても素敵です。毎日の生活の中で現れた人・モノ・環境などで、自分のいいなと感じたものを切り取っていきます。
例えば、ある人の行動を見てこのような人になりたいとか、いつか乗って見たい車、住んで見たい場所など、日常生活の中で意識して見つけていきます。
意識して記憶化するのでもよいのですが、発見したものをノートなどにリスト化するとよいでしょう。
この方法が面白いのは、どうしてもマンネリになりがちな日常生活にハリが出ることです。今日はどんな発見(自分に取り入れたいこと)があるかなと、ワクワクした気持ちで時間を過ごせます。
また、これまでだったら嫉妬の目で見ていたかも知れないものを、自分が経験として取り入れたいものとして捉えることができるようになります。嫉妬がワクワクに取って代わることは、とても素晴らしいことです。
STEP1 引き寄せの法則
自分の望みを明らかにしたところで、いよいよSTEP1の引き寄せの法則です。最初に本の中から、引き寄せの法則のエッセンスを紹介します。
「引き寄せの法則」というのは、「それ自身に似たものを引き寄せる」ということ。
どんなことでも、いきなり経験のなかに現れることはない。あなたがそれをーーそのすべてをーー引き寄せている。例外はいっさいない。
関心を向けると、対象があなたの波動に取り込まれる。関心や認識が長時間持続すると、対象が「引き寄せの法則」によってあなたの経験のなかに取り込まれる。
「引き寄せの法則」を正確に理解する必要がある理由
引き寄せの法則は、他の物理法則、引力の法則などと同じように、それを知っているかどうかに関係なく、誰に対してもどんな時でも働きます。
自分は引き寄せの法則は信じない、あるいは興味がないと言っても、そこから逃れることはできません。信じているかどうかに関係なく、興味があるかどうかに関係なく働きます。
だからこそ、引き寄せの法則はどんなものなのか正確に知る必要があります。引力の法則を知らずに、天に向けてボールを投げていつかは届くと期待しても無駄です。それと同じように引き寄せの法則に逆らった努力をしても、無駄になってしまいます。
ですから、引き寄せの法則とは何かを理解して活用しましょう。
「法則」を理解しないでいるのは、ルールがわからないゲームに参加しているようなものだ。ゲームをしていても、どうしてこういう状況になり、今のような目にあうのかわからない。そんなゲームではフラストレーションがたまって、たいていはゲームから下りたくなる。
「考えていること」が実現するわけではない。感じていることが実現する。
引き寄せの法則で一番誤解のある点が、「自分が考えていることが引き寄せられる」と思われている点ではないでしょうか。エイブラハムはそのようには言っていません。自分と似たようなものを引き寄せると言っています。
お金持ちになりたいと考えていても、あなたが「お金持ちに似ていなければ」お金持ちになれません。健康になりたいと考えていても、あなたが「健康である状態に似ていなければ」健康になれません。
「引き寄せの法則」を理解するには、自分を思考や感情のエッセンスを引き付ける磁石だと考えるといい。だから肥満だと感じていたら、スリムな身体を引き寄せることはあり得ない。貧乏だと感じていたら、繁栄を引き寄せることはあり得ない。それが「法則」だから。
貧乏な人が貧乏なままで、お金持ちの人がお金持ちであるのは、それが自然の状態だからです。
現在、現実が貧乏である人は、「お金持ちになろう」と考えるのではなく、「お金持ちである」と感じる必要があります。
外界(現実)がどんなに貧乏であろうと、内面(心の中)が豊かさで満たされていて、自分がお金持ちである(あるいは豊かである)という気持ちが自然であれば、いずれか外界は内面に追い付きます。健康面でも同じです。
「自分と似ているものを引き寄せる」というのは、「自分がそうであると信じているものを引き寄せる」あるいは「自分にとって自然に感じられる状態を引き寄せる」と言い換えることができるのではないでしょうか。
「考えていることが引き寄せられる」という解釈も決して間違いではないと思います。その考えていることが継続し、信念となり、自分にとって自然なものになった場合は、それが実現するでしょう。
ただ、「考えること」によって引き寄せられるというよりも、「感じる」ことによって引き寄せられると解釈したほうがわかりやすいと思います。
「引き寄せの法則」を有効活用するための下地作り
そうは言っても、現実お金で苦労をしているのに、「自分はお金持ちである」と感じることは相当に困難です。どんなに自分にお金持ちであると言い聞かせても、現実の自分を見つめて、そうではないと感じてしまいます。
これを打破する方法として有効なのが、アファメーションです。アファメーションを繰り返すことにより、いつしかアファメーションで唱えた内容が、自分であると感じられるようになってきます。
ただ、自分の中でネガティブな概念が大きい場合、アファメーションをしてもなかなか効果がない(アファメーションの言葉が自分のことだと感じられない)ということもあるでしょう。
心の中をコップの中の水に例えてみます。ネガティブな観念で水が濁っていると、アファメーションというきれいな水をいくら外から注入しても、水の濁りが取れてきれいになるまでには時間がかかります。
そこでもう一つお勧めしたい方法が、セドナメソッドという方法です。これは、心に浮かんでくる感情を、ネガティブなものであったとしても、そのまま受け入れ、積極的に感情を味わい、心の奥底にたまっていた感情を解放する手法です。
私たちは、ネガティブな感情を発散せずに抑え込むように教育されることが多いと思いますが、そのようにして抑圧された感情は消えるわけではなく、心の中に溜めこまれていきます。そして、そのようにして溜めこまれた感情が自分自身を支配していきます。
つまり、ネガティブな感情を溜めこむと、ネガティブさが自分を支配していくわけです。セドナメソッドは、そのようにして溜めこまれた感情を少しずつ開放し、クリアな状態に導いていきます。
その他にも、鏡を使った自己暗示法も効果が高いと思います。
どの方法がよいか、効果があるかは人によって違います。向き不向きがあると思いますので、試してみて、ご自分に一番しっくりくるものを継続していけばよいと思います。
STEP1が長くなりましたが、エイブラハムの次の言葉で締めくくりたいと思います。
あなたの現状とは、ある時点での自分自身についての感じ方なのだ。
STEP2 創造の法則
「引き寄せの法則」に続く「創造の法則」の位置付けを理解するのに2週間くらいかかってしまいました。引き寄せの法則と創造の法則の違いがよくわからなかったからです。
今でも正しい理解をしているか自信がありませんが、いったんまとめてみたいと思います。
私なりの解釈では、「引き寄せの法則」は自分と同種のものを引き寄せる、つまり自分の状態(be)が影響するということです。それに対して、「創造の法則」は能動的に望むものを手に入れるための方法論が言及されています。
エイブラハムによると、自分が望むものを手に入れるためにはそれを欲するだけではだめで、望むことに加え、それを受け取れると期待することの2つが必要と言っています。期待するというのは、信じるというニュアンスに近いです。
願えば山をも動かせるのか?
例えば、聖書では信じれば山をも動かせるとありますが、実際私たちは山を動かすことができるでしょうか?恐らく動かすことはできないでしょう。
なぜなら、山を本気で動かしたいと欲してもいないし、動かせるとも信じていないからです。欲する、期待するの2つが揃って実現します。
なぜ望まないことのほうが実現しやすいのか?
また、私たちはしばしば欲しているものを受け取れず、欲していないことが現実になってしまうことがあります。これはなぜなのでしょうか?
欲しているものを受け取ることができないのは、それを受け取れると信じていないからです。逆に欲していないものを受け取ってしまうのは、心配のあまり「欲していない」ことに焦点を当て続けて、いつしか本当にそれが実現してしまうのではと期待する(信じる)ようになるからです。
意識しないと人は基本的にネガティブなことを考えるものなので、欲しているものよりも、欲していないもののほうが受け取ることが実現しやすいのではないかと思います。
STEP2は、エイブラハムの次の言葉で締めくくりたいと思います。何度も反芻し、「引き寄せ」と「実現」の違いを理解しましょう。
さて、「意図的な創造の方法論」とはこういうことだ。わたしが思考を向けた対象は、引き寄せられ始める。わたしが思考を向けた対象で、強い感情をわき起こさせるものは、早く引き寄せられる。そして強い感情を伴う思考を向けて力強く引き寄せ、実現を期待することは、実現する。