タクシーに乗ったら運転手さんに行き先を告げます。レストランに入ったらウエイターさんに食べたいものをオーダーします。当たり前のことです。運転手さんにどこでもいいから進んでとか、ウエイターさんに何でもいいから持ってきてとは決して言いません。
しかし私たちは大事な自分の人生において、自分が何を望んでいるのかがわからないまま日々を過ごしていることがあります。
理想の自分を実現するには、まず「理想の自分」を明確に描き出すことから始まります。目的地も航路もわからないパイロットが操縦する飛行機に、あなたは乗りたいと思いますか。
引用: 人生は手帳で変わる 3週間実践ワークブック
あなたは人生で何が欲しいのかを正確に把握していません。自分の欲求についての明確で具体的なイメージをもっていないのです。(中略)ほとんどの人は人生で何が欲しいかを知らずに暮らし、欲しいものが手に入らないことに不満を感じています。
引用: すべてのお金の悩みを永久に解決する方法
何をしたいのかが自分でもわからないため、日々、目の前の雑事に追われ、自分の人生を振り返ってみると、自分は何をやっているのだろうか、これが自分の望んだ人生なのだろうか、本当はもっと違うことがやりたかったなどと後悔、焦燥感、虚無感に襲われます。
私はそんなことないと思うかも知れません。「あなたの人生の目標は何ですか?どうしてそれを達成したいのですか?どんな人間になりたいのですか?」という質問に対して明確な答えがあるのならば、あなたは自分自身のことをきちんと理解しています。
しかし多くの方は先程の質問に対して明確な答えをもっていないのではないでしょうか。
目標を達成しても幸せにはなれない
「価値観」を満足させる目標でなければ、あなたの行動やその結果は、「理想の自分」とは言い難いものになってしまいます。
引用: 人生は手帳で変わる 3週間実践ワークブック
目標を立てて計画を練り上げて実行し、様々なことを達成してきたのに人生が虚しいと感じるのは、あなたが達成してきた目標が自分の価値観と合っていないからかも知れません。
人から見ればどんなに偉大なことでも、そのことに対して自分が価値を感じていなければ幸せを感じることはできません。多くの人は自分が価値を感じることではなく、他人が価値を感じることに対してアクションを起こしがちです。人がよいと言うことに惑わされてしまいます。
「価値観」とは、あなたにとって「最も大切なこと」=「人生において重要で、優先的であると信じているもの」「この人生の中で本当に達成したいこと」といってもいいでしょう。
引用: 人生は手帳で変わる 3週間実践ワークブック
人というものは、価値観と日々の行動が合致してはじめて、充実した生き方を実感できるものなのです。
引用: 人生は手帳で変わる 3週間実践ワークブック
日々の行動というのは、はっきりした価値観を意識しない限り、その場の雰囲気に流されやすいものなのです。(中略)自分の中にある価値観をはっきりと認識し、日々の行動につなげていくしかありません。
引用: 人生は手帳で変わる 3週間実践ワークブック
もちろん、誰でも価値観を持っています。そして価値観に沿った行動、選択をしています。ただ、よりよい人生を送るためには自分自身を見つめなおし、価値観を明確にしてそれを意識していく必要があります。