自己啓発書を読むとやる気や高揚感が高まります。新しいことにチャレンジしたり、やらないままにしていたことを行動してみようという気持ちになります。
でもいざ行動しようとすると、目標がとてつもなく大きく感じられて、気持ちがめげてしまったという経験はありませんか?
例えば転職して新しいキャリアを目指そうと決意したけれど、履歴書を書いたり、転職エージェントに登録したり、面接の練習をしたり、ということを考えるだけで気が重くなってしまって、何も行動できないというようなことです。
意志が弱いと自分を責めてしまいがちですが、実はこれは「行動の仕方」が間違っているために起きてしまうモチベーションの低下です。
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初めてのことをするのは人にとってストレス
誰でも経験がないことを初めてやる時は緊張するのではないでしょうか?
人にとって経験がないことをするのはストレスです(ストレスを乗り越えることで成長するのですが、その話は今回は置いておきます)。
適度なストレスであればよい緊張感をもたらしプラスになりますが、そのストレスがあまりに高いと人は痛みを回避するために逃げ出したくなります。
ゴールの道のりが想像できないと不安で行動力が鈍る
新しいことを始めようという気持ちになったのに、実際なかなか行動に移せないのは、それが未知のことだからです。あるいはゴールまでの道のりがどのようなものか想像できないためです。
未知のこと、想像できないことは人に不安な感情をもたらします。そして不安は行動力を鈍くします。
新しいことを始める時の高揚感よりも不安が上回ってしまうと、やる気があっても行動できなくなってしまうのです。
ゴールが想像できれば行動できる人になる
未知のことであっても、その内容が想像できることであれば不安が軽減されます。
人が旅行に行く時にガイドブックを読むのは、旅行先での楽しみを見つけるだけではなく、未知の場所に対する不安を解消する効用があるからです(特に海外旅行はその効用が大きい)。
ですから、新しいことを始める時にはゴールまでの過程をできるだけ詳しく理解しイメージしておくことが大事です。
冒頭に挙げた転職の例で言えば、転職に関する本を読んだり、転職経験のある友人に話を聞いたりして情報収集することから始めます。
ゴールまでの道筋を知ることによって「自分はできる」という気持ちが芽生え、行動力が生まれます。
ゴールを分割する・達成できる目標をゴールにする
ゴールまでの道筋を理解するだけでは行動力を得られないケースもあります。
先程の転職の例で言えば、ゴールまでのプロセスは理解できているけれど、実際にそれを実行するのは大変そうと感じている場合です。
面接のことを想像すると怖いという人もいるでしょう。それどころか転職エージェントに登録するのすら緊張するという人もいるでしょう。
経験したことがある人にとって「何で?」と思われるかもしれませんが、前述の通り、人にとって未知のことは不安、恐怖なのです。
このようなケースの場合、ゴールを分割することで行動力を高めることができます。しかも最初は「絶対達成できる目標」まで分割してしまうことが極めて大事なポイントです。
先程の面接の例で言えば、最初の目標を「転職に関する本を購入すること」、次の目標を「その本を最初の1章を読むこと」程度に設定します。
これくらいの目標であれば、どんなに行動力が鈍っていてもできますよね?
しかしこんな小さな目標にどんな意味があるのでしょうか? こんなに小さなステップに分割してゴールまでたどり着くのでしょうか?
小さな目標でも達成すると自己肯定感が増す
どんなに小さな目標でも、それを実現できると、脳は「達成できた自分」を受け入れ、自己肯定感が増します。
目標に大きい小さいは関係ありません。そして小さな(絶対達成できる)目標の達成を繰り返していると、どんどん自己肯定感が高まり、自然とやる気が高まってきます。
やる気が高まってくると、最初はとてつもなく長くて大きいゴールに思えていたものが、だんだん手の届く現実的なゴールへと「認識」が変わってきます。認識が変われば、ほぼそのゴールは達成できたようなものです。
嘘のように思えるかもしれませんが、ぜひ試していただきたいです。脳には目標の小さい大きいを区別できないのです。
絶対達成できる目標にまでゴールを分割する⇒それを達成する⇒自己肯定感が高まる⇒次の絶対達成できる目標を設定する⇒それを達成する⇒自己肯定感が高まる
このような繰り返しです。
行動に行き詰まったら、次のプロセスまでを小さく、絶対達成できる目標にまで分割することです。
このやり方は、私を大きく変えてくれたダイナマイトモチベーションで学びました。